謹んで新年のお慶びを申し上げます。
皆様には日頃よりお世話になり厚く御礼申し上げるとともに、本年も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い致します。
昨年弊社は設立80周年を迎えることができました。
戦時中の企業統制令により昭和18年9月に設立し無事今日を迎えられたのは、これもひとえに皆様方のお力添えの賜物と心から感謝申し上げます。
次の10年、20年と更なる未来に向けて、一歩ずつではございますが前進していきたいと存じます。
さて、日本の造船業界もようやく回復の兆しが見え始め、00年代後半の海運・造船ブーム期以来、線表をほぼ3年先まで埋め、一部では27年28年船台まで商談が進んでいるようです。ただ、昨年に引き続き原材料の高騰、不安定な為替相場、エネルギーコスト等に加え造船・船用業界とも深刻な人手不足が懸念され、厳しい状況も予想されます。
昨年も述べましたように、海運・造船業界では脱炭素化のため船舶燃料の大転換期となっています。将来のゼロカーボン実現までのブリッジソリューションと位置づけされているLNG・メタノール燃料船。その先は、アンモニア燃料船・水素燃料船へと進むのかどうか。
技術課題も多く業界の進む方向もいまだ明確に見通せない中ではありますが、その先を見据えて世の流れに乗って粛々と、また希望を持って柔軟に変化に対応し、社会に必要とされる企業・社会に貢献する企業でいられるよう前進していきたいと存じます。
最後になりましたが、皆様の益々のご隆盛とご健勝 をお祈り申し上げ新年のご挨拶とさせて頂きます。
日の本辨工業株式会社
代表取締役 岡 一嘉